温度と湿度の関係性を探ろう!快適な温度と湿度とは?

2020/09/10 ブログ

温度も湿度も高いとジメジメと不快に感じ、温度が低くても、湿度が高いと寒さを感じにくくなります。蒸し暑い夏には、風が吹くだけで体感温度が下がって涼しく心地よく感じますよね。

私たちはどれくらいの温度と湿度だと、過ごしやすいと感じるのでしょうか?温度と湿度の関係や、快適に過ごすための温度と湿度などについてお話します。さらに快適に過ごすためにできることも紹介します。

温度とは?

温度は温かさを示す指数で、日本では摂氏(℃)が多く使われています。摂氏の目盛は、1気圧のもとで溶ける氷の温度(氷点)を0℃、沸騰する水の温度(沸点)を100℃として設定されています。ヨーロッパやアメリカでは華氏(°F)が使われていて、摂氏は「(華氏-32)×5÷9」で華氏に換算できます。

天気予報で使われる気温は大気の温度(以下「温度」)をいいます。気象庁では「気温」として、通常は地上1.25~2.00mの大気の温度を摂氏(℃)の単位で示しています。

湿度とは?

湿度は、空気中に含まれる水蒸気量の割合を示す指数です。相対湿度と絶対湿度の2種類があって、通常は相対湿度のほうを湿度として使っています。

 

相対湿度と絶対湿度の違い

■相対湿度(単位:%)

その時の温度の空気が含められる水蒸気量(飽和水蒸気量)の上限に対して、どれくらい水蒸気量が含まれているかを示すもの。

■絶対湿度(単位:g/m3)

1kgの空気中に含まれる水蒸気量(水蒸気の質量)を示すもの。

温度と湿度の関係

夏は湿度が高くて蒸し暑く、不快に感じますよね。私たちが過ごしやすい環境であるかどうかは、温度と湿度のバランスが深く関係しています。
温度と湿度の関係についてみてみましょう。

空気の温度が高いと湿度も高く感じる

空気の温度によって、空気の中に含むことのできる水分の量は変わります。

空気は温度が低いほど少ない水蒸気量しか含めず、温度が上がると含める水蒸気量が増えます。温度10℃で湿度50%の場合と、温度20℃で湿度50%の場合では、湿度の数値は50%と同じですが、実際に空気中に含まれている水蒸気量は温度20℃のほうが多くなります。

梅雨の時期や夏になると空気の温度が高いので、空気そのものに含まれる水分量が多くなって、湿度が高いと感じるようになります。

熱中症予防のための「暑さ指数」

温度や湿度が高いと、熱中症にかかりやすくなるといわれています。

環境省では熱中症予防のために、温度と湿度、日射熱・輻射熱(※)から求める「暑さ指数」を使用しています。「暑さ指数」は、日常生活に関する指針、運動に関する指針、作業者に関る

指針など、さまざま場面において熱中症予防のために使われています。
 

健康管理のためにも湿度調整はしっかり行おう

湿度が高いと、カビやダニが発生して、皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患にかかりやすくなります。また湿度が低いと、粘膜が乾燥してのどが痛くなったり、風邪などのウイルスが体内に侵入しやすくなります。

心地よく健康に過ごすために、温湿度計などを使ってまめに確認し、湿度を調整するよう心がけましょう。

快適に過ごすための温度と湿度の目安は?

温度が高いと湿度も高く感じるということがわかりましたが、快適に過ごすための温度と湿度はどれくらいなのでしょうか?

快適な温度と湿度を「不快指数」で計算してみましょう

快適と感じる温度と湿度のバランスを示す指数のひとつとして「不快指数」があり、気象庁では「不快指数」を、温度と湿度で計算する蒸し暑さの指数としています。

また日本気象協会では「70未満・70~74・75~79・80~84・85以上」の5レベルで示していて、不快指数が80以上になるとほとんどの人が不快に感じるとしています。

 

「不快指数」の計算式

■不快指数=0.81×温度+0.01×湿度x(0.99×温度-14.3)+46.3

上記の計算式によると、温度28℃で湿度85%の場合は80.387、温度30度で湿度65%の場合は80.610となります。

ただし体感する蒸し暑さは、代謝量・着衣量・熱放射・風(気流)などにも影響されるため、「不快指数」はあくまでも目安にするとよいでしょう。

省エネや衛生基準のための温度と湿度の目安

快適に感じる温度と湿度の目安のひとつに「不快指数」がありましたが、環境省では省エネのために、厚生労働省では衛生基準のために、それぞれの温度と湿度の目安を提示しています。詳しくみてみましょう。

省エネのために環境省が推奨する温度

環境省は地球温暖化対策のひとつとして、クールビズ・ウォームビズを提唱していて、それぞれの室内温度の目安を以下の通り推奨しています。

室温の目安

クールビズ(実施期間:5月1日~9月30日)

冷房時の室内温度 28℃

ウォームビズ(実施期間:11月1日~3月31日)

暖房時の室内温度 20℃

 
上記はあくまでも目安の温度です。冷暖房時の外気の温度や湿度、建物の立地、体調などを考慮しながら、無理のない範囲で温度管理をするようにしましょう。

衛生基準として労働安全衛生法で定められている温度と湿度

厚生労働省では、労働安全衛生法の「事務所衛生基準規則」で、温度17度以上28度以下かつ湿度40%以上70%以下を基準とするように定められています。

 

事務所衛生基準規則 第二章 事務室の環境管理

■第5条第3項(空気調和設備等の調整)事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が17度以上28度以下及び相対湿度が40%以上70%以下になるように努めなければならない。

節電効果もあり!快適に過ごすためにできること

快適に過ごすためには、室内の中に熱がこもらないようにする、風通しをよくするなど、温度と湿度を調整する工夫をしましょう。
具体的にどのようなことをすればよいのか、すぐに実践できる方法を紹介します。
エアコンなどの冷暖房機器を使うときの
節電効果もあるので、ぜひ試してみてください。

エアコンは自動運転で使って室内温度を保つ

エアコンは、室内温度を設定温度までにするまでにいちばん電気がかかるので、エアコンは自動運転で使って無駄なく室内温度を保ちましょう。体感温度に合わせて電源のオン・オフを繰り返すと、電気代が高くなってしまうので注意しましょう。

サーキュレーターや扇風機を使って、室内温度を均一にする

冷たい空気は室内の下のほうに、暖かい空気は上の方にたまります。サーキュレーターや扇風機を使って空気を循環させて室内温度のムラをなくせば、体感温度が調整でき快適に過ごせます。エアコンの設定温度を余計に上げたり下げたりせずに済むので、電気代も節約できます。

冷暖房時の風向きを調整するときのポイント

■冷房時

エアコンの風向きは水平で、サーキュレーターや扇風機を上向きに回す。

■暖房時

エアコンの風向きは下向きで、サーキュレーターや扇風機を上向きに回す。

カーテンや断熱シートなどで窓からの冷気や熱を遮る

夏は窓から直射日光が差し込んで室内温度が高くなりやすく、冬は冷気が入ってきてせっかく温めた空気も窓から熱が逃げてしまいます。特に冬になると窓に結露ができることがありますが、結露は冷えた窓から室内の熱が外へ逃げてしまっているサインなのです。

窓にはカーテンや断熱シートなどを使って、室内温度を保つ工夫をしましょう。

換気して湿気を逃がす

窓やドアを開けて換気をして、湿度を下げましょう。2カ所以上開けて空気の通り道を作ると効果的です。また雨の日でも、外よりも室内の方が湿度が高くなっている場合があるので、天気に限らずまめに換気するようにしましょう。

「外出時にペットのために温度や湿度を調整したい」「窓がないクローゼットや押入れの湿気が気になる」など、2カ所以上を開けて換気できない場合は、除湿機を使って湿度調整するのもおすすめです。

温度と湿度を調整して、1年中快適に過ごそう

私たちが心地よいと感じるためには、温度と湿度の調整がポイントです。

エアコンを自動運転で使う、サーキュレーターや扇風機を併用して空気を循環させるなどの方法で、室内温度を均一に保ちましょう。窓からの冷気や熱の影響を防ぐために、カーテンや断熱シートを使うと、エアコンなどの冷暖房機の効果を上げられ、節電も期待できます。

湿度調整のためには、まめに換気をするのがおすすめの方法ですが、除湿機を使うのもよいでしょう。またエアコンや除湿機などは、定期的に清掃するのも忘れないようしてください。